Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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『イザナミと黄泉への謎』 神世水奇譚完伝その9

何気なく聞き知っていた物語

***(次の***まで読み飛ばし可能)

天は出来てもその他にはドロドロしたものやクラゲのような漂っているだけで「地」は出来てなかった。
そこで、依頼を受けてイザナミ・イザナギの二柱の神が力を合わせ「島(オノコロ島)」を作った。

初の大地の誕生である


初めて生まれた大地で、二柱の神々は婚姻を交わし、
海や山や水や木など森羅万象を司る多くの神々を生み出した。

しかし、火の神を産む時に、イザナミは陰部を焔に焼かれそれが元で亡くなる。
イザナギは妻に会いたく、黄泉の国の岩戸まで来て、イザナミを呼ぶ。

呼ばれたイザナミは既に黄泉の物を食べたので現世に帰れないが、
許してもらえるか黄泉の神に訪ねてくるので、覗かないで待っていて欲しいと言った。

結局、イザナギは待ちきれず、岩戸を開けて入り、変わり果てた妻の姿を知る。
姿をミられたイザナミは約束を破られ、恥をかかされたと怒り、イザナギを殺そうとする。


そして黄泉国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)まで逃げ切る話は、
三枚のお札以上に恐怖心を脇立てる恐ろしい話となっている。


そして地上側出口を大岩で塞ぎ、イザナギはイザナミと完全に離縁した。
その際にイザナミはこう言う。

『これから貴方の国の人間を1日1000人殺しましょう!』
それに対しイザナギはこう答えた
『それならば私は、1日1500の子が産まれるようにしよう!』

*****

同じ大地を作った神の片方はこうして、
もう片方の敵となる宣言をして話は終わるのである・・・。


黄泉から戻ったイザナギが禊をして
単身で「アマテラス」と「ツクヨミ」と「スサノオ」を生む。


スサノオは母をしたい、父の国を出る。
国を出たスサノオと、イザナミ・イザナギ夫婦から生まれた神々は「国津神」となり、
イザナギ単身から生まれたアマテラスは、天皇家の祖となり「天津神」となる。


そして国津神は天津神の傘下に入り…
事実上、天津神=イザナギが上位となる。


****

『元始、女性は実に太陽であった』

と言ったのは大正から昭和にかけて活躍した女性解放運動家、平塚らいてうであるが、
一説では太古の日本では女性が政治のトップであった時代があった。


有名な卑弥呼の様に、
神意をもたらす巫女が王であり、それを補助するのが男性であった。
しかし、大和朝廷からその役目は「男性」に一元化されたという。


「女性」である「イザナミ」は黄泉に葬られ、
「男性」である「イザナギ」の系列が世を治めていく。


アマテラスは概ね女神とされているが、それを創りだしたのは「男性単神」である。
同様にアマテラスは男性という説もあるが、古事記や日本書紀作成時は其処まで「女性王」を無いがしろにするのが難しかったのではないかという見方もある。


イザナギから生まれたスサノオの子孫で絶大な力を持つ国津神の和魂が「三輪の神(王)」である。
その三輪山から見て黄泉の方角に古代神が封印されていた。


イザナミ(女性)を焼いき、この世から追放したのは「火」であった。
「火」は人間に「文化」をもたらしたものである。

イブ(女性)もリンゴ(知恵の実)を与え、
楽園を追放される


獣が恐れ、使えなかった火を人は使う。
しかしイザナミがもたらした(産んだ)「火:カグツチ(=文化)」
イザナギによって殺される

そして、イザナギが生み出した「日:アマテラス(=文化)」によって歴史が始まる…。




乱暴だが、ここで月櫻は
古代神と古代文化=女性王(女性性優位)=イザナミと、それらを上とする文化を、
黄泉の話により貶め(最後には大和国民の命を日々狙うものとして明記される)、
大和朝廷=男性性優位(男性王)と、それがもたらす文化に民衆の心を変換しようという目論見がなされたのではないか?
と思い浮かんだ。






では・・・そうであるなら
あの何度も何度も夢に出てきたあの「黄泉」のイメージは
私に何を伝えたかったのであろうか?


もともと月櫻は個人的に、男性原理が間違いだとか女性原理が虐げられているという
勧善懲悪的な考えは余り好きではなかった。



明後日は伊勢に行く。
月櫻は答えを求め、目をつぶり、その答えを探しに行った。


そして、降りてきたのはこれであった。
月櫻はそれを聞き、それはきっと、この完伝を見てくれる人に知ってほしい事であるのだろうと思った。
たとえわずかであっても、見る縁があった人の心の何処かに伝わって欲しいと願っているのだろうと思った。


***


神話を元とするが「アナタも又、神である」

一次の神は一人神であった。
両性具有、男も女もなくある種一つの安定したエネルギーだった。

二次以降、神は2人となった。
陰陽、男女によりエネルギーに循環が起きた

そしてそのまま、陰陽の強弱が揺れ動く世の中となった。

男性であれ、
女性であれ、

一つ性(エネルギー)で生み出すときは「自分以上のもの」は生み出せない。
イザナギはイザナギより上のものを生み出すことは出来ない。


自分たちより上のモノを生み出そうとする時は
二つの性を使うが良い


男性は物を生み出す。
その手でモノを倒し、またモノを創り上げていく

女性は人を生み出す


同じように
あなたの中の男性性は、
アナタの手や足が現実で動いていくことを助ける。
生産していく。

そしてあなたの女性性は、思考の
現実化を助け
アナタの「人生」を創っていく


物質も、アナタの希(のぞみ)も、
そのどちらを作り上げることも創り出すも楽しい。

偏らず、
片寄らず

どちらに偏っても、
真に満足し、楽しく、心沸き立つ物は出来ない


***

先に書いたように、月櫻は、
卑弥呼の時代、女性王が居た時代が封印され、
男性王の時代が来たと思っていた。

しかし、もっと前に封印されていたのだ。

女性王の時代は男性が卑下されていた時代があったのかもしれない。
時代はそんな拮抗を繰り返していた。
男性・女性、そんな形に捕らわれていたのだ。



真に封印されたのは、



「自分の人生を自分が創りだす力」



だったのではないか





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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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