Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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『伊勢 外宮内宮もう一つの結界とイザナミの謎』 神世水奇譚完伝その8

3月5日-啓蟄-けいちつー

「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、
「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示し「春の季語」でもある。

冬至から5/24年(約76.09日)
この日から、次の節気が「春分」。
啓蟄に幕を引いた物語が春分に語り始められ、
面白いように節目節目に重なっているものであります。


****
その日、早朝より月櫻は親と共に伊勢神宮に向かっていた。

「ん?」

ある気を感じて月櫻は怪訝な顔をした。


<伊勢神界結界>
と分析認識出来る結界をくぐり抜けたのである


元々伊勢神界は独自の結界を持っている。
しかし、それはもっともっと先のハズであった。


結界という防御性質上、何処からと明確に記載は出来ないが、
以前から馴染みある結界よりも数十キロ手前である
(添付した地図はもう結界エリア内とだけ言っておこう)



しかも質が全く違う。


お馴染みの結界は、一瞬膜を突き抜ける感覚があった。
敵対するものは通さない意思の通達を感じる。


しかし、今回の結界は真逆であった。
フンワリを真綿で暖かく包まれる感覚が身を覆う。


車内の親は既に寝ている


『これは新しく出来た結界か?』
月櫻の問に対し、脳裏に答えが響く


-否(いな)、以前よりもありしもの-



『・・・となると・・・私が変わったのか・・・?』


-是(ぜ) 汝の認識の変化により感知できる様になった。これは太古よりの伊勢の領域ー


これを聞き、月櫻は自分が出した見解があながち外れてないという認識を持った。
そうであるなら、今まで「伊勢神界」という大きな括りで捉えていたあの結界への認識は間違ったものであった。


馴染み深いあの堅い結界は『内宮結界』。


そして


この結界こそ『外宮結界』
それぞれの本質を具現化したに相応しい感じがしたのであった。


***

完伝にまつわる主な布石を、
月櫻がやっと解釈し終えたは実に出発前日であった。


その解釈によると、必然的に月櫻は早急に伊勢に行かなければならなかったのであるが、
この3月5日に伊勢に行く予定は一ヶ月程前から決まっていたのだ。


月櫻が解釈出来るという上の読みなのか、
解釈出来ぬなら現地でというノリだったのか分からぬが
何にしろ上からしたら、もう段取りは出来ていたようである。
この日は外せない「斎-ときー」であったのであろう。


ちなみに語呂合わせ的に「珊瑚の日(←瑚月の瑚は珊瑚由来)」だったのは・・・




・・・上にオヤジが居るのだろう・・・←
(神社エール時代から其処はかとなく漂うノリである)



何にせよ後は月櫻次第であろう。
なぜなら、水奇譚の最初のきっかけになる『月櫻の願い』を叶える為にも今回の伊勢詣は必須だったからだ。


***
完伝の始まりから、月櫻につきまとう2つの物があった。

一つは「血」
髪も血余と言われ、血に繋がる。

それは、ある方々に伝えたい『宝珠=星間地図』の返還に関わる布石であった。


もう一つは『黄泉』

古代神が大地奥底の封印から目覚めた時にも出てきたイメージ。
それは、その時だけではなく、2月11日から何度も夢に出てくるのだ。

それで気になって調べてみれば、
古代神が封印されていた神宮のその場にあった東大谷日女神社は、
明治二十年頃から祭神を神功皇后に変更し、式内社・東大谷日女命神社となったものであった。
その後 、祭神は姫蹈鞴五十鈴姫命に再度の変更されているが、
江戸時代それは熊野権現と称され、祭神は「イザナミ」であった。



更に鳥越憲三郎氏の説によると古事記の時代には「畝傍山(うねびやま)は黄泉の山」と言われていたという。


その麓に橿原神宮を持つ畝傍山には初代天皇神武以降4代の天皇を祀る等、
天皇の住居から北東、または北西を黄泉の国と考える古代思想があったのでは無いかと氏は考えたが、
古代太陽の道を紐解く「増補 大和の原像」の著者である小川氏は
三輪山から見て西南西30度=冬至の太陽が沈む畝傍山に黄泉の国を設定したのではないかと言う。


三輪山は古事記では、国津神のトップであるスサノオの子孫『大国主の和魂』とされる三輪大物主神の神奈備山である。


その山から見て「黄泉」とされ、
冬至の太陽が沈む大和で最も「陰」となる場所に、古代神が四肢バラバラとなり封印されていた。

そして、かつては黄泉に住まうイザナミが祀られ、
今は三輪大物主の娘(ヒメタタライスズヒメ(媛蹈鞴五十鈴媛命)=神武天皇の皇后)が祀られている。


考えるうちに月櫻はどうも「黄泉」という言霊による何かを感じた。
そしてある疑問が浮かんできた。


・・・・


・・・



・・



イザナミはイザナギは「古事記」では天地開闢を行った別天津神(造化三神)に登場した神世七代の最後の夫婦神であり、共に日本という国土を創り出した大いなる神である。


何故


何故その大いなる神の片方が
『黄泉に落ちたまま』にならなければならなかったのだろうか?


それが何故「イザナミ」であったのだろうか?
という事を。


次回、黄泉の謎に続く
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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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