2016.03/01 [Tue]
『水入りーみずいり』ちょっと休憩 神世水奇譚完伝5
◆水入り
①相撲で,長く組み合ったまま勝負がつかないとき,勝負を一時中断し,力士を土俵下で力水(ちからみず)を与えてしばらく休ませること。 「 -の大一番」
*********
「うーーーん・・・」
月櫻は車の中でため息をついた。
水奇譚完伝を書き始めた翌朝から車でトラブルに合いそうに何度かなっている。
細いながらいつもはそうそう他の車とかち合わない道なのに、
曲がり角の度に対向車が来る。
右に曲がりたいのか左に行くのかウロウロするような車が
目の前を走り、思わぬところでブレーキが必要になる
道を曲がる前にまっすぐに走っていた女子高生が
月櫻が曲がった途端、斜めに道に飛び出し横断してびっくりするなど
・・・車に乗ってわずか1時間でてんこ盛りである。
さらに、これだけでは終わらず、
早く終るはずの仕事がトラブルで長引く。
他の協会の意見書をまとめることに急になり夜の時間が潰れる。
など、物事が停滞し始めた。
流石にこれが3日4日続くとため息だけで済まなくなってくる。
「…去年もあったなぁ…こういう、執拗に危機に面したり、トラブルに巻き込まれるの…」
似たような目にあった瑚月など、
とうとう大爆発して神界ボイコットしたが、その気持はよく分かる。
どちら様方か存じあげないが、
こんだけ邪魔をするって事は書かれたくないのか。
しかしこっちは書かないと終わらないし、
何にせ早く書いてこんなトラブル続きからも脱却したい。
そう思うが単純に雑務多発で時間がない。
焦ってくる。
瑚月よりは冷静と自負している月櫻もついに爆発しそうになっり
『くっそーーーっっっっ』と言いかけた所で、ある考えがひらめいた。
・・・
・・・
・・・
・・・
『・・・「もしかして早く書け」って脅されているのか?・・・それなら「思いっきり逆効果」だが・・・・。』
その時、月櫻の頭のなかで誰かがびっくりする音が聞こえた
・・・・・・・・・・・・まじ?
それからトラブルが減り、その日は平穏に過ぎた。
そういや昔話の神様方の中に、
『あがめないと祟ったりして『気がつけよ』ってするタイプ居たよな』と思い出した。
・・・世の中変わったのになぁ
正直、体調不良や仕事増加させたら書く時間無い=書けないの当たり前なのにねぇ
月櫻は言葉を続けた。
確かに危険な事が続いたら、早く家に帰ろうと思うけど、
雑用で時間無くなったら書けないの当たり前でしょうが・・・。
あ、もしかして雑用で忘れる前に早く書けって言いたかったのか?
まじ、それ無理だから
と呟いたら…
数日前に急に決まった休日のフォーラム強制参加が
呟いたその日に「行かなくっていいよ」と連絡が来た。
・・・
・・・
・・・
ちゃらりらり~~~ん♪
-月櫻は完伝を書く時間が出来た-
・・・
・・・
古い神々の中には、「罰(ばち)」を与えて顧みさせる方法が確かにあった。
供物を忘れる人々に、災いをもたらす事で、神に目を向けさせた。
日照り、干ばつ、水害、
神を忘れた人々に「天災」という神意は、十分に効力を発揮した。
そういえば、人の間でもそうだった。
力で人を動かしていた時代があった。
が、
現代日本においては、人と人の関係も変わってきている。
それは、「人」の心が進化してきているからだと月櫻は思っている。
故に、古き神々も考え方を現代風にアレンジする必要があるのでは無いだろうか。
もし、読者の方々の中で「これは止めれという意味?。妨害されてる?」
と思うような事が多発した場合、月櫻の様にダメ元で一回
『~させたいなら逆効果です』と言って見るもの良いのではないかと思う。
(言うだけタダですし)
分からない神というものいたりするのだから。
彼らはけっして意地悪でやっているのではなく、
そういう方法しか知らないからではないかと思う。
彼らが神なる前の神がそうだったのかもしれない。
神も段階があり、感情を持っている神も多々居る。
故に、人を愛し、人の苦しみも共感でき、助けようとしてくれる。
神という高みに登るのに、人の何倍も苦行してきたものもいれば、
年月を経て神となったものもいる。
色々な神が居る日本だが、
知れば変ることもまたあるかもしれない。
ああ、彼らに西洋のこれを教本に渡してあげたい
と思った月櫻であった。
つ【北風と太陽】
2016年
自分が正しいと信じている事も、
少し目線を変えて見る心の柔らかさを持つ事は
人も神も同じようである。
****
*今日はちょっくら骨休め。
次回はまたシビアで孟宗爆裂な白日夢が待っています。
①相撲で,長く組み合ったまま勝負がつかないとき,勝負を一時中断し,力士を土俵下で力水(ちからみず)を与えてしばらく休ませること。 「 -の大一番」
*********
「うーーーん・・・」
月櫻は車の中でため息をついた。
水奇譚完伝を書き始めた翌朝から車でトラブルに合いそうに何度かなっている。
細いながらいつもはそうそう他の車とかち合わない道なのに、
曲がり角の度に対向車が来る。
右に曲がりたいのか左に行くのかウロウロするような車が
目の前を走り、思わぬところでブレーキが必要になる
道を曲がる前にまっすぐに走っていた女子高生が
月櫻が曲がった途端、斜めに道に飛び出し横断してびっくりするなど
・・・車に乗ってわずか1時間でてんこ盛りである。
さらに、これだけでは終わらず、
早く終るはずの仕事がトラブルで長引く。
他の協会の意見書をまとめることに急になり夜の時間が潰れる。
など、物事が停滞し始めた。
流石にこれが3日4日続くとため息だけで済まなくなってくる。
「…去年もあったなぁ…こういう、執拗に危機に面したり、トラブルに巻き込まれるの…」
似たような目にあった瑚月など、
とうとう大爆発して神界ボイコットしたが、その気持はよく分かる。
どちら様方か存じあげないが、
こんだけ邪魔をするって事は書かれたくないのか。
しかしこっちは書かないと終わらないし、
何にせ早く書いてこんなトラブル続きからも脱却したい。
そう思うが単純に雑務多発で時間がない。
焦ってくる。
瑚月よりは冷静と自負している月櫻もついに爆発しそうになっり
『くっそーーーっっっっ』と言いかけた所で、ある考えがひらめいた。
・・・
・・・
・・・
・・・
『・・・「もしかして早く書け」って脅されているのか?・・・それなら「思いっきり逆効果」だが・・・・。』
その時、月櫻の頭のなかで誰かがびっくりする音が聞こえた
・・・・・・・・・・・・まじ?
それからトラブルが減り、その日は平穏に過ぎた。
そういや昔話の神様方の中に、
『あがめないと祟ったりして『気がつけよ』ってするタイプ居たよな』と思い出した。
・・・世の中変わったのになぁ
正直、体調不良や仕事増加させたら書く時間無い=書けないの当たり前なのにねぇ
月櫻は言葉を続けた。
確かに危険な事が続いたら、早く家に帰ろうと思うけど、
雑用で時間無くなったら書けないの当たり前でしょうが・・・。
あ、もしかして雑用で忘れる前に早く書けって言いたかったのか?
まじ、それ無理だから
と呟いたら…
数日前に急に決まった休日のフォーラム強制参加が
呟いたその日に「行かなくっていいよ」と連絡が来た。
・・・
・・・
・・・
ちゃらりらり~~~ん♪
-月櫻は完伝を書く時間が出来た-
・・・
・・・
古い神々の中には、「罰(ばち)」を与えて顧みさせる方法が確かにあった。
供物を忘れる人々に、災いをもたらす事で、神に目を向けさせた。
日照り、干ばつ、水害、
神を忘れた人々に「天災」という神意は、十分に効力を発揮した。
そういえば、人の間でもそうだった。
力で人を動かしていた時代があった。
が、
現代日本においては、人と人の関係も変わってきている。
それは、「人」の心が進化してきているからだと月櫻は思っている。
故に、古き神々も考え方を現代風にアレンジする必要があるのでは無いだろうか。
もし、読者の方々の中で「これは止めれという意味?。妨害されてる?」
と思うような事が多発した場合、月櫻の様にダメ元で一回
『~させたいなら逆効果です』と言って見るもの良いのではないかと思う。
(言うだけタダですし)
分からない神というものいたりするのだから。
彼らはけっして意地悪でやっているのではなく、
そういう方法しか知らないからではないかと思う。
彼らが神なる前の神がそうだったのかもしれない。
神も段階があり、感情を持っている神も多々居る。
故に、人を愛し、人の苦しみも共感でき、助けようとしてくれる。
神という高みに登るのに、人の何倍も苦行してきたものもいれば、
年月を経て神となったものもいる。
色々な神が居る日本だが、
知れば変ることもまたあるかもしれない。
ああ、彼らに西洋のこれを教本に渡してあげたい
と思った月櫻であった。
つ【北風と太陽】
2016年
自分が正しいと信じている事も、
少し目線を変えて見る心の柔らかさを持つ事は
人も神も同じようである。
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*今日はちょっくら骨休め。
次回はまたシビアで孟宗爆裂な白日夢が待っています。
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