Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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杖を持つ手は良い足の方で

ご無沙汰してます。
久々に余裕が出来たので月櫻さん話を書こうかとおもったのですが、
この前から何かこれ書けって感じで浮かんでたんで、PowerPointで作ってみました。


皆さん、ご親族やお知り合い、もしくはご自身が杖を使う必要ができた時、
『いい方の足 不自由が起きた足のどちら側の手で杖を持ちますか?』

正解は『良い足側の手で持つ』です。


杖が必要になった時に、
リハビリ関係者か、ちゃんと説明してくれる医師が居てくれたら間違いは起きないのですが、
「杖を使ったほうが良いですよ」と言っても、どっちの方の手で持ったら良いかまで説明してくれる医師って意外にに少ないようです。(整形外科医でもです。うちの母が怪我をして杖が必要になった時に説明がなく…。私が電話で説明したという…orz。)
そして、良い方の手に杖を持つという事は知ってても理由が分からない人も多い様なのですが、理屈が分かれば忘れないのでちょっと説明させて頂きます。


人が歩く時ですが、一歩の間で必ず片方の足が浮いていている時があり、
その間、もう片方の足が支える事になります。


例えば片方の足が浮き始め(つま先が地面から離れる時)から浮き終わり(踵が地面に着く)とき、逆にもう片方の足がささえているのですが、この期間は一歩分の60%に当たります。


ちなみに完全に片足立ちになっている時は全体重をもう片方のみで支える事になります。
(100kgの方なら、一歩歩く度に片方の足で100kgを支えている事になります。膝が痛い方は痩せたほうが良いというのは、こんな理由もあります)


杖はその60%の時の負担を減らす為に使用します。


普通は、悪い方の足をかばう為に、悪い方の足側の手に杖を持つ。
と考えますが、下の図を御覧ください
(PowerPointで作って印刷して取り込んで…ってしたら文字がズレました。すんません)

IMG_0005.jpg


そうすると、体重を支える二本の柱(足と杖)の中点は悪い足の方になります。つまり歩行時の一番不安定な時に悪い方の足の方に体重が掛かっている事になります。これだと、悪い方の足の負担を余り軽減して上げることが出来ません。


また、杖は体の重みを支える第三の足(柱)としての役目も持っています。
悪い方に杖を持った場合、杖と足という二本の柱の間は腕一本分しかありません。
二本の間の面積少ない=土台の面積が少ないと不安定になります。

万が一、ふらっとした時には、すでに体重は悪い足で支えるしかない状態なので転倒しやすくなります。

(この土台を基底面と言います。赤ちゃんの歩き始めは横に足を広げる感じで歩きますが、
あれは二本の柱(足)を広げることで基底面を増やし、安定性を上げているのです。
ただ安定性は高くなりますが、速度は出ない歩き方なので、小さい子は体がしっかりすると共に、「普通の」歩き方になっていきます)


では、良い方の足側の手で杖を持つとこれがどうなるかと云いますと・・・

IMG_0006.jpg


悪い方だけで片足状態の時、全体重を支える二本の柱(足と杖)の中点は良い足の方になります。
つまり、単純計算ですが、悪い方にかかる体重負担を1/2に軽減出来ます。


さらに、足と手の二本の柱の間は広めであり、面積も広くなる事で安定性が増します。
もしふらっと来ても体重の重心は良い方の足側にありますので、
すぐに良い方の足でリカバリーすることが出来、転倒の危険性は軽減されます。


***

杖を良い足側の手で持つ理由、
なんか上に書け書けと言われていたので、必要な方々が居らっしゃるのかもしれませんですね。
その方々に伝わったなら幸いです。


ご年配の方とかは、口で説明しても「なんで?良い方につくか」がご理解いただけない時があるので、
そういう時は、この絵の様に実演したりします。


ちなみに階段を昇り降りする時は
昇る時はいい足から、
降りる時は悪い足からになります。


昇りは、最初に上の段に上がった足が体全部を上の段引き上げなくてはならないから。
(膝の力が要ります)
下りは、先に前の段に降りた足が、もう一方の足が降りてくるまで全体重を支えていなければならないからです。


リハビリでは「行きはヨイヨイ 帰りはコワイ」とか言って覚えてもらったりします。


ではでは

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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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