Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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意識が朦朧としている人に出会ってしまったら-「とっさの判断」の助けに

<●●さん?大丈夫???>

-経過ー

昨日、九州の某スーパーで買い物をして、
店内のベンチに座って一休がてらツイッターをしておりまし所、
隣に座っておられた二人のご年配の方々の様子がおかしい。

お友達の方が、もう一人に「●●さん?大丈夫???ねぇ、大丈夫?」と言っているのが聞こえました。
え?と思って見てみると、明らかに意識朦朧とした「大丈夫でないお顔」が其処にあります。

お友達がオロオロされており、とっさに「医療職ですので、診させて頂きますね」とお断りして、
診させて頂きました。

私も初めての経験でしたが、こんな事に出会いかねない季節だとつくづく実感致しました。
と同時に、行った確認、判断理由など、もしお役に立つことあればと思い、記事にしました。

********

◆意識が朦朧として見える場合⇒

考えられる大きな疾患に

1)脳血管障害 
2)心房細動などの心疾患 
3)この季節特有の熱中症 

の3つがありますので判断が必要になります。

<第一>意識確認
⇒「聞こえますか?」と耳元で声掛け。
同時に「呼吸・脈」の確認。
赤十字の救急法では「息有り、脈あり、意識有り」で確認します。

***
目はつぶったままですが、少しうなずかれたので、意識あり。
自発呼吸あり、
脈は非常に薄く触診し難くい上、不整脈
***

この時点で「脳疾患」と「心房細動等心疾患」は除外
(脳疾患で脈の変動はまず無い。心房細動は脈が止まる。その他の心疾患も胸部痛の訴えや呼吸苦がある)、

観察にて首~胸元に多量の汗、手も汗ばんでいたので、
熱中症により、急激な血圧低下を起こしたと考えました。
(この間、約10~15秒でしょうか、人間、ピンチになると脳みそ回転するもんなんですねw)

<第二>
救急車の要請と氷の要請
⇒救急車が必要と決断。お友達にお店の方に連絡するように頼み、
氷も用意してもらうように頼みました。

ポイント>
状況を把握する人は、対象者の急変に対応するために側を離れず、観察・支援を続ける。
大きな声を出すなどして、他の人に救急車を要請してもらいます。

<意識レベルが落ちた。意識消失>
声掛けをして頷きがあったので、
「名前を言えますか?」と更なる意識レベルの確認を。

すると、返事がない。
以後の声掛けにも返答なし。

一瞬あせったが、声掛け、手を握る、肩に触れるなどで、
体動が少しあり、JCS(Japan Coma Scale ジャパン・コーマ・スケール 
Ⅱレベルに。

氷が届き、冷やし始めると動きが更に出てきました。
一応、意識レベルの確認と脳血管障害が起きてないことの再確認に
「手を上げて」の指示を。

これに従えましたが、
「グーパーしてください」の指示には従えず。
巧緻動作は行えないが、上肢の動きから麻痺はないと判断。
反対側に軽い痙攣が視られました。

しかし脈は若干触診しやすくなってきて、
目が開き、頭をふるなどの意識状態が戻ってきました。

ここで「救急の人が状況を教えて欲しいというから電話に出てください」と来られたので、
第一原則から外れて、お友達に視てもらい、電話へ。

医療職であると告げ、
◆意識レベル
◆脈・呼吸
◆軽い痙攣がある
◆回復傾向にあるが(状況を確かめ)、救急車に来てほしいと要請

しました。
連絡先を聞かれるので携帯電話の番号を告げ、
対象者さんの所に。

不整脈はあるものの、脈は大分しっかりしてきました。

<冷やすのは大事だけど・・・>

しかし、戻ってみると「冷たいきもちいい・・・」と言いながら、
首周りに氷を当てて冷やしています。

熱を急激に下げるには大きな血管が通る場所(頸部・脇の下・足の股の間)を冷やすと良いのですが、
今回、

1)意識消失している。急激な血圧低下が起きた可能性があるので、脳血管が萎縮しているかもしれない。
急激に冷えた血液が行くことで、血栓が出来る可能性がある

2)不整脈や非常に脈が弱くなるなど心機能にも大きな負担があった

などの理由により、
頸部・左脇の下は避けて、右脇の下に氷を入れて頂きました。
(鼠径部よりも、即効性があるのと、女性のなのでいきなり、股の間に入れて・・・とはいえませんでしたが、
複数個ある場合で、意識が戻らない場合はありです)


なお、野口療法などでは
上記3点を冷やす事の危険性を訴えていますが、
オーバーヒートして熱暴走を体が起こしている場合(非常事態)は、
熱により脳や内臓にダメージが至る可能性が高いので別であると私は思っています。

****

ぼーっとしながらでも、短文レベルでお話が出来るようになった所で救急車到着。
歩けると、ご本人がおっしゃったので歩行介助をしながら(救急隊の方にお願いしますとも言われたので)、
救急車へ。

救急隊の方に簡単に状況を説明し、
もう用事は無いかを確認して、引き継ぎ終了となりました。

対象者さんは、お友達が付き添われ救急車で運ばれて行きました。

****

という、びっくりな事があったわけですが、
冷静になると、ああしたら良かったかなとか、色々浮かぶものですが、
最低限はこれで良かったかな?と思いました。


対象者さんは、朝ごはんも食べて居られなかったよう。
汗となって出た塩分を補給しないで、
水だけを多量に飲むと、体の中のバランスが崩れて「水中毒」という怖い症状になります。

これも意識消失。最悪の場合は死に至ります。

内科の医師によっては、普段減塩でもこの時期は塩分をしっかり取り、
もし血圧が上がっても、その為に降圧剤を飲んでいるので薬でコントロールを。
と呼びかけて居られるくらいです。


人間は真水で出来ているのではなく、
生理的食塩水(1Lの水に9gの塩)で出来ています。
9gの塩って、実際測ると結構多いです。

厚労省の提示している摂取gは、
正直、「それくらいに言っとけば、9g位に減るだろう」という仕掛けに見えます。
真面目に守っていたら、将来腎透析の可能性もありますもの。


お役に立つか分かりませんが、
皆様もどうかお気をつけ下さいませ。


瑚月
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Comment

Re: 意識が朦朧としている人に出会ってしまったら-「とっさの判断」の助けに 

詳細な情報ありがとうございますm(__)m
自分、減塩寄り(苦笑)生活なので、注意しようと思いましてございます。
  • posted by きぷりす 
  • URL 
  • 2014.08/06 22:32分 
  • [Edit]
  • [Res]

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Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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