Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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折り返し地点を過ぎるけど-いいよね

昨日の朝日新聞の夕刊一面に、京都市の「看板屋外広告物条例」の記事が載っていました。
掲載されている写真は「京都風な佐川急便

そのあまりの「京都っぷり」に営業所を見にかなりの観光客が来るという程。


大きな看板もなく、
紺の暖簾には飛脚の「飛」の字。
なるほど「ツボります」w。


で、個人的にもっとツボったのはその写真に「見えないあるもの」が写っていたこと。
小学校低学年位の背丈のそれは、人間ではなく…



よーかいさんだ…



よーかいさん居るよーーーーーーーー???!!!



写真を見ていると、ふと、その場にリンクしました。
イメージが伝わってきます。

名前がわからないその妖怪さんはしばらく、突っ立て店をぼーっと見てテケテケと立ち去り…。
その後でまた別の妖怪さんが…


あ、あれカッパだ…
カッパだよ???



カッパさんは、蓮の葉の様なものを傘代わりにして店の壁にもたれて座ってしばし居眠り。
で、立ち去った後に次に来たのは…




ぬりかべだぁぁぁぁ




そういや、夜中に宇治の商店街で歩いている塗り壁さんを見た人がいると、
知人が言っていましたが、結構おられるのかしら塗り壁さん…。


なんで皆、入れ替わり立ち代わり来るの?と、
尋ねました処、「昔の京都らしい感じに癒やされる」そうです。


い、癒やされるのね…(涙)



なんかホロリとしてしまいました。
けど何となくそりゃそうだよね…、と思いました。


人間だって、古民家や暖簾、木の看板、格子戸…
そんなものに癒されますもの。
けど、今、京都は京都らしくなくなって行っています。
(奈良もですが、京都は壊滅率は凄い…。最近は京都に行く気があまりしません)


町並みを守る、という祇園佐川急便のコンセプトはそう言う点で、
「人が求める京都」のツボをついていました。


しかし…。


それでも「宅急便屋さん」です。
そこに観光客が行くって、
大元の京都にどれだけ「京都らしさ」が無くなっているか、
人が求めている京都という「ツボ」をどれだけ多くの店が見失いつつあるかを、
深刻に受け止めるべきではないだろうかと思いました。


それは、奈良も同じことなのですが…。
(なので瑚月も深刻に受け止めております:涙)




<観光が生み出す利益>

意外な事に、ヨーロッパやアメリカ・中国といういわゆる先進国(=私達が経済国だと思っている国々)の国民総生産(GDP)の1~3割弱を占めています(下記資料参照)。

私達日本人は大変残念ながら「バカンス」という制度が無いので、
「観光」が町や市政、県に及ぼす影響を余り認識していないのかもしれません
世界では観光産業は1~2位を占める収入源になっているそうです。


***

キョウト
フジヤマ
四季の自然のある国
スシ
テンプラ

***

である、日本はどうかと言うと、9%以下にランキングしています。
…意外に恩恵に預かっていないようです…orz。


カー氏は過疎化や経済復興に悩む地方に活性案として観光を提案すると共に、
その大事な資源である「日本の個性(自然・文化・史跡等々)を残そうとしてくれています。


そんなカー氏が「世界の人の目」から日本を見た時に「これは…」と改善を訴えている大きなものに
電線と「看板」があります。


言われて今まで観光してきた世界の各地とくらべて納得。
(この日本人の「看板依存」は、駅のホームやデパートのエスカレーターで無数に流れる「注意を促すアナウンス」に通じるものがあると個人的には思っています)


けど日本人の看板依存を知っているので、
これも中々難しいことだろうなと思っていたら夕刊を発見したわけです。


京都も動いていました。


カー氏以外に看板や電線について訴えていた方が世の中には居るのかもしれませんが、
第七回新潮学芸賞選を受賞した、著書「美しき日本の残像」(1994年)が発表された時点でこの視点を持ち訴えた人は居ないのではないかと思いました。


そういう点で第一人者であると思いますし、
当時は無理だと思われた事ですが、20年の時を経て私の目でも分かる程動き出して来ているのは、
何よりも「訴え続けた」成果ではないかと思いました。


凄いですよね…。
ホント凄いですよね。


そう思うと、無理かもしれないと諦めるのではなく、
地道に伝え続ける事の大切さをしみじみと感じます。


最近、思ったことをまず形にしてみようと思ってブログにも書いていますが、
これから自分がどうなっていきたいか、どうしていきたいか、何をしたいかと考え様になって来ました。


この前カー氏の講演に参加して、
もう一歩深く考えた事がありました。

経済の大元は「需要がある」ですが、
それは突き詰めれば「人が求めるものを提供する」事です。


人が絶対欲するものはなんだろと。
と考えました。


居住食は生活の基本ですが、私はそれ以上に「健」でした。
健康を目標に食、そして体にいい衣、心やすまる住。そして運動。

健康は第三次産業かしら?じゃ、この前の記事からすると3→1→2になるでしょうか。 


けど、この環境を皆が常に持てる時代はまだ先のように思います。
そうなると、「休暇に自己修復を提供できる場に行く」という生き方もある・・・。
ではそういう「場」を作っていくとすると…。


などと色々考えていくうちに、
自分で全部やるのは無理だし、
日本に一箇所だけでは意味がないなとか、
本当に自分がやりやいのはなんだんだと戻りました。


結局今行き着いたのは「コーディネート」(調和 するように組み合わせること)です。

コンサルティング(専門知識を活用するなどし、客観的に現状業務を観察して現象を認識、問題 点を指摘し、原因を分析し、対策案を示して企業の発展を助けること)までの能力はないのですが(いや、コーディネートでも充分なんですが)

色々な人に出会い、
繋がるべき所に繋がるお手伝い、
が出来るよういなりたいなと…。


て、考えたらブログの横に「魂魄空間和合コーディネータ」を構想中、って書いてるんですよね…orz。
けどこれは「依頼者の中をコーディネート」するという視点。



今回のは人と人や人と地域をつなぐほう。





大それている…orz。
正直、無理なんじゃないかなとか、大それているっじゃないか?


と、思ってめげて居たのですが、
先に書いた自然農法の阿藤さんの件でお一方興味を持って下さった方が居られました。
嬉しかったです。


電線や看板といった、カー氏が20年かけて伝え続けた事が、
最近になって私の目の前に結果として現れて来たのも勇気つけられました。


私達が心癒される場所は心優しい妖怪さんや見えない方々も癒やされるんだ…と、
昨日の夕刊で学ばせて頂きました。


なんか、いいじゃん、小さくても、
思い続け、やり続けたらいいんだよ。


と言われた様な気がしました。


うん、昔セッションさせて頂いた方の最高年齢は80代の方でした。

80代の方が、「人として、いい人間になりたい」と願われたのです。
その時、私は
「幾つであっても人は『今から変わろう』と決意することも、行うことも出来るのだ」
と強く感動した事を覚えています。


人それぞれ、胸に秘めるものは違うでしょうが、
幾つになっても大事に育てて行きたいですね。


さて、もうそろそろ人生も折り返し地点を過ぎるわたくしですが頑張って参りましょう。


****

資料:<データファイル世界の観光業より

これは以前アレックス・カー氏の講演で聞いた事を調べてみて見つけた資料です。

****
◆2006年の観光産業の規模は、世界の国内総生産(GDP)の約10.3%に相当する4兆9,638億ドル。
◆世界の全雇用者数の約8.7%に相当する人が観光産業に従事すると推計。
◆04年の世界の国際観光収入と国際旅客運賃収入の合計は、燃料や自動車輸出金額を上回った。

****
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Comment

 

本当に興味深いお話ばかりで…またコメントしてしまいました…(汗)
本当に日本固有の文化、建物も着物も美しいですよね。それがどんどん無くなっていくのは寂しいです。
私、あまり難しいことは分からないのですけれど、シンプルに古民家が好きで、手間隙をかけた暮らしというものをしていきたいなぁと思っています。
そして、それには何より健康であることもたいせつだなぁ、と思っています。
ごめんなさい、自分の事ばかり書いてしまいました(;>_<;)
阿藤さんの農園には、2月中にいけたらいいなぁと主人と話しています♪
これからも、どうか素敵なお話を聞かせてください♪楽しみにしています!
  • posted by 客人 
  • URL 
  • 2014.01/30 01:27分 
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Re: 折り返し地点を過ぎるけど-いいよね 

以前「ウルトラ母ちゃん」の名で書き込みしたことのあるモニモニです。仏像さん 妖怪さんが出てくる記事は、仏像さん 妖怪さん好きな息子(小2)と一緒に読んでます♪

私は田舎暮らしがしたくて、自然農法で畑をやりたくて、山梨の山の中に移住しました。素敵な古民家とは程遠く、ボロボロの古民家に住んでおります(笑) それもまた楽しい暮らしです。
畑も痩せた土地なので、なかなかうまくいきません>_<。でも人間の思い通りにはならないのが自然なんですものね。焦らず楽しく畑仕事をしたいと思ってます。

移住して一年経ち、私も少しずつ動き出すことにしました。
湖月さんの記事を読むと共感することばかりです。何ができるか分かりませんが、ぜひ繋がっていきましょう!

つたない文章ですが、私のブログです。
お時間のあるときにでも読んでいただけると嬉しいです。
http://oyakodeijyuu.blog.fc2.com
  • posted by モニモニ 
  • URL 
  • 2014.01/30 09:05分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

すみません!コメントしたのですが、名前入れるのわすれていました!!紫苑です、ごめんなさい!
  • posted by 紫苑 
  • URL 
  • 2014.01/30 10:58分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: 紫苑さん 

コメントありがとうございますw。
コメントやメールを通して「想い」をお聞きするのは物書きの端くれとしては大変嬉しいですよ~。

> ごめんなさい、自分の事ばかり書いてしまいました(;>_<;)

いえいえw。
コメントは書いていないけど、紫苑さんの様に思っておられる方はきっと代弁してくれたと感じていると想いますよ。

> 阿藤さんの農園には、2月中にいけたらいいなぁと主人と話しています♪

了解です。
遠慮無くご連絡下さいませw。


> これからも、どうか素敵なお話を聞かせてください♪楽しみにしています!
  • posted by 瑚月 kogetu 
  • URL 
  • 2014.01/30 20:42分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: モニモニさん 

お久しぶりですw。

お子様と読んで頂けるのはとても嬉しいですwww(が、お子様にも分かるように書けているかしらorz)

> 私は田舎暮らしがしたくて、自然農法で畑をやりたくて、山梨の山の中に移住しました。素敵な古民家とは程遠く、ボロボロの古民家に住んでおります(笑) それもまた楽しい暮らしです。
> 畑も痩せた土地なので、なかなかうまくいきません>_<。でも人間の思い通りにはならないのが自然なんですものね。焦らず楽しく畑仕事をしたいと思ってます。

おお、実践者!凄いですね。
痩せた土地でもどうなのか今度阿藤さんに聞いてみますね。
今阿藤さんは40年前に水田だった粘土質の土地で行って居られますが、
宅地とかでもやっていたそうです。

> 移住して一年経ち、私も少しずつ動き出すことにしました。

一年たつと土地の流れがわかってきますよね。
どうかがんばってくださいませ。

> お時間のあるときにでも読んでいただけると嬉しいです。
> http://oyakodeijyuu.blog.fc2.com

ありがとうございますw
  • posted by 瑚月 kogetu 
  • URL 
  • 2014.01/30 20:49分 
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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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