Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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語るもの-日ノ本神霊紀行その弐

**本日2本目アップ**

集合場所から2~30分車にのり、
着いた場所は「落合集落」。

祭り当日は、送迎バスの停留所になる予定の場所から、
正に「斜面」を少し下った所に「なこち」はありました。


平屋の縁側から見る景色
向かい側の山の斜面は正にこの感じ。
祖谷
(お借りした写真)

宿泊施設になっている「晴耕」「雨読」とコンセプトが全く違い「田舎で暮らすことが出来る実証施設」であり、移住などの手引をする場所として「生き返った」「なこち」は、住民の方から頂き、共に山の斜面を下り運んだ長持ちや和ダンスがあり「手作り感」がありました。


祭当日は土間の台所を使ってイタリア料理のシェフが腕を振るったりカフェが営まれる予定です。


水屋に二間の部屋。
押入れ収納もばっちりですが、整備はまだで「開かずの間」←忙しい主婦の皆様のお家の来客時に出現するあれですw。


奥の間に進んだ時です。
ふと目に飛び込んできたものがありました。

半間程の間口の床の間のようになった「神様の間」です。


大きさの違う3本の御幣が立ててありました。


うわ、ちゃんと祀っておられるんだー。
信仰心があるかどうかは分からないけど、
地域文化に従っているんだ。
と感心。


他の方々が居られるので立ち止まってよく見ることも出来ず…。
軽く会釈して通り過ぎました。

しかし、

そのほんのわずかの間に「思い」が流れ込、私の目尻に涙が浮かびました。


それは、
寂しさのようでもあり、
慕情にも似た、
切ない思いでした。



****

ちょうど春先でしょうか、
多分NHKだったと思うのですがBSで四国の剣山付近の山奥の村を舞台に、
まだ残っている古代信仰を紹介する番組がありました。

私は放映を見れなかったのですが、
友人が「良いから」とDVDを送ってくれました。


其処に映る映像の中には家々に御幣があり、
その御幣から「神の言葉」を聴く神職の方が居られました。

家移りしたり、住まう時にはお伺いを立てて、
神様の意向に沿った祭り方をします。


神折符に御幣に飾られる紙の形も神折符に似た、
様々な形と種類があり、
その一つ一つに「これは井戸の神さま」「カマドの神様」という様に意味がありました。


そういうことで、御幣の役割は、簡単に言いますと、
神様がお宿りになる宿泊所の様なもののようでした。


その数の膨大さは、
正に八百万の神が生活の中に居る事を証明するものでした。



瑚月はTVを滅多に見ないために、DVDレコーダーもなく(PCでは見れない様式だった)、
結局友人宅のレコーダーをお借りして見たのですが、その時は、日本の原風景を見た思いと共に「…私こんなに御幣の形、覚えられない…。凄い…(←論点少し違う)」と感嘆するばかりでした。


そのまま、記憶の奥底にしまわれてしまっていたその形を、
まさか、祖谷で見るとは思いませんでした。


けど、そのDVDを見させて頂いていた事で、
祖谷もまた、土地と人と神の関係が密接な場所である、という深い確証を得ることが出来たのです。


送ってくれる人が居て、
見せてくれる人が居て、
初めて見れた「情報」。
それが、半年後に現実として目の前に現れたのです。


これが、「縁」というものなんですね…。



翌日、担当場所であったコテージで出店をしておられた祖谷に住んでおられるパワフルおばちゃんのに御聞きした所、祖谷では家を建てるときは「押入れ」を作るように絶対必需品として「神様の床の間」を作るとのことでした。
そして、やはり家移りの時に、御幣をそこにお祭りするそうでした。


***

11月1日の晩は広いコテージに独りで宿泊した私。


夜、話が出来なかった「なこち」の「神処」まで飛んでみました。
一度行った場所にはアンカーというかラインが引かれるので、
行き来がしやすいのです。


…あの思いが気になったからです。



神処には三本の御幣がありました。
それぞれの本来の意味は、よそ者である私が知る由もないのですが、


向かって左の御幣は「家神」。
真ん中の御幣は「剣山」。
向かって右側の御幣は「落合の神」。


と、ご紹介頂きました。

「あの思いは何かお伝えになりたかったのですね?」と尋ねると、
神々が語り始められました。



初めに真ん中の剣山殿、
『今、自分たちの話を充分に聴きとってくれる役のものが居らぬのだ』

神職の方が居られるから御幣が祀られていると思うのですが、
「通訳者」として、少しご不自由を感じておられるのですね…。

すると左側の家神殿が
『故に自分たちの思いを主に伝えられぬのが悲しいのだ』


その言葉の中には、
家の主に対する愛情が感じられました…。

疲れたろうなとか、
今日は頑張ったなとか、
一緒に見ておるぞとか、
応援しているぞとか…
若者の思いが凄く嬉しいとか…

伝えたいことが
一杯
一杯あるのに…。


大事なものと疎通が取れないというのは悲しい…。
家神殿は特に「その家だけの神」であるゆえに、
思いをもって活動している若者に愛しさを感じているようでした。


最後に右の落合殿がぼっつり…、
『…あと、せめて祭りの時だけでいいから神処を、なぁ…』


それはそうだ、
と三神同意。
そしてその言葉には瑚月も納得。



「なこち」の神処でございますが、
壁に弊串が立てかけてありまする。


その目の前には…。



本類が山積みになっておじゃりました…orz。



『本があってはのぉ。』
『一緒に祝いたいのにのぉ』




『せめて祭りの時はどかして欲しいのぉ』



下2つのご意見、
御免なさいーーー(涙



若い主さんが大好きで、
応援しているからこそ、
一緒に参加したい…、
そういう思いが伝わってきました。



けど、流石に「なこち」の方に言えるわけもなく…。



今回は我慢してくださいませとお詫び。


えーと、
んーっと、


いつか、
何となく、
それとなく


言える機会がありましたら、


えーと、
それとなーーーく呟いてみますので←



だから、
また此処に呼んで頂けますよう、よろしくお願い致しますw




(あら?懸命な読者の皆様、
びみょうーーーーに、
条件交渉になっている点は無視しておくれなましw。)


祖谷在住のアーティストさんから聞いた所によると、
祖谷という場所はとてもとても広く、
点在する集落によって、人付き合いや外からの者への対応も違うようだとの事。


けど、道すがら出会った落合の方々は、
よそ者にも素敵な笑顔で語りかけてくれるました。
落合という場所はそういう気質なようでした。


DVDで拝見した神様方は、
ちょっと厳しい神様方でしたが、



落合の神処の神々は、
そんな落合の人々と長い長い時間を共に過ごしてきたせいでしょうか…、
とても親しみのある、

暖かな神様方でございました。




つづく
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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



お手紙は こちら か、一番上のメールフォームからお願い致しますw。

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