Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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薫染ーくんせんーの場

薫染(くんせん)と言う言葉があります。


1)香気が移り、しみこむこと。
2)よい感化を受けること。また、与えること。

という意味があります。


お香を焚き染めた場に長く居ると、
その人の衣や髪にもその香りが染みこむ…という感じです。



最近は山が好きだー、というブログを前回書きましたが、
山は好きなのですが、
トレッキングやドライブはどうもな「山ババ宣言」←。

どうも通り過ぎるのが嫌なよう。
何か、こっとりとその場に居たいのです。


最初は「何か目的の場が無いと行けないのか自分」?。

と、

ワーカーホリック的な要因?と危ぶんでいたというか、
無目的では「喜びを探せない」現代人の不器用な病を患っているのかとちょっと悩んで居たのですが、


昨日、訪れたある場所でその理由が分かりました。



2年ほど前に古道具屋さんから紹介されて、
椅子職人さんの展覧会に行きました。
その会場はカフェと併設した片田舎の小さなキャビンでした。


今まで一度もそこから便りを頂いた事がないのに、
私の平日の連休を見越したかのように、
一通の招待状が届きました。


そこは、ドコまで行くの?というような奈良の山向。
けど、実際は東大寺周辺から車で15分ほどの距離なのですが、
「心理的距離」が遠~い場所です。


そうですね…。
体感した中で言うと、


「奈良」
「亀岡」
「滋賀県の湖南」

これらも「心理的距離」が遠い場所ですが、
そういう場所はある種の結界があるか、
自然霊や神様の加護の強い場所のように感じます。


連休に出勤した代わりに、
昨日の午後から明後日までお休みを頂いた私。


何か惹かれて再び其処を訪れました。


大和茶の産地。
近くには江戸時代から続く実生の原木(品種改良されていない)のお茶を飲める、
ほっこりした場所があります。
(奈良コンセルジュお薦めの場の1つ)


そこのお店のお茶もパワフルでとてもいいのですが、
昨日はそんな感じではなく、
招待状を片手に「茗荷(みょうが)町」の「ファブリル」に向かいました。




RIMG0017.jpg


周囲が茶畑です。



カフェの方は初体験。
「遠慮なさらずゆっくりしていって下さいね」のお言葉に甘えて、
手作りケーキに、ジンジャーカフェオレで、
ゆっくりゆっくりとした時間を過ごしました。


RIMG0011.jpg

古民家ではなく新築。
大きな梁は、店主さん曰く「安い木材」を漆塗り。
シンプルな作りなので、柱はしっかり見えるように設計されたそう。

落ち着いた雰囲気を醸し出します。


RIMG0014.jpg

ゆっくりと暮れていく日。


店主はご友人とおはなし、私は大きなテーブルを独り占め。
3人だけのお店。


向かいの椅子には猫さん。


ゆっくりと本のページをめくりながら、
久々に「時間」を楽しみました。



2時間ほどして、
店を出ると…。


周囲を散策したくなりました。
んで、下手の横好きでパチリ。
歩いていて楽しくなってきます。
けど、何か落ち着いて、
地に足がついた感じです。



来た時と違って、
なんとなく「土地に馴染んだ」「土地から受け入れたれた」感じがしたのです。






その時浮かんだのが「薫染(くんせん)」という言葉。
そして、
亀岡に行った時にと土地さんから言われた「動きまわらないで」言われた事でした。
その時は理由が分かりませんでしたが、



どうも、


じっくり腰を据えて居ることで、
その土地の気の薫染を受けるようです。



薫染時間は土地や、
その人の状況によって違う様。


また、薫染に適した土地(力がある土地)であることも重要ですし、
土地土地に流れる気は個性があり、
その人にとって必要な気がある場所であることも大事なのでしょう。


だから、
「何故か行きたい」と思う場所は、
今、その人にとって必要な場所であり、
場所さんが呼んでいるのではないかと思うのです。




そう思うと私にとっては、
最近行った場所では、
長谷寺や亀岡が薫染の土地でした。
そして、ゆっくりと数日過ごしたいとと思い続けていた「祖谷」も、
きっと薫染の場所なのでしょう。



どうも「山ババ」は、
山ババなりの目的がしっかりあったようです。




薫染ババ…
ババも香ると少し高貴になれるかしらw。


あ、


くれぐれも、
燻製(くんせい)ババと間違えないように。


一文字違いで、
何やら干からびてしまいそうですから←嫌ーー。


***


今回、この周囲は「茗荷町」だというのは頂いたはがきで初めて知ったのですが、
そういえば、以前訪れた時も野生の茗荷が沢山ありました。



フェブリルの帰り、
店主さんに「茗荷町」の名前の話をしました。


店主さんが教えてくださった茗荷町の由来は、
茗荷が一杯生えているからではなく、
もともと「みょうが」という仏教用語からついた地名だとのことでした。


帰ってきてから、
「みょうが」を調べてみました。



<みょうが=冥加>


本来の仏教用語では冥利と同意語。
それは『神仏からの加護』の意味でした。




ご加護を頂いたんだ。
とっても納得できる時間でした。


物理的距離を越える、
心理的距離がある場所…。



それはやはり、
小さな小さな秘境として守られている薫染の場所なのでしょうね。








みのりの季節。



皆様も、「何故か行ってみたい場所」があれば、
是非行ってみて下さい。



そして時間が許すなら、
じっくりと腰を落ち着かせる場所で薫染されたら…と、
薫染ババは思うのです。
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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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