Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

Entries

持っておいき~日本人の「ある文化」

先週、急遽、北陸の実家に帰省しました。


お盆にはまだまだだったのですが、
8月9月は帰れそうになかったので、お墓参りをさせて頂くのも目的でした。


本家は山深い村にあります。
「店」というものは存在しませんし、
それより山奥には村は存在しません。

もちろん信号も、
病院も
学校もありません。

県庁所在地の市内から車で20~30分走るとそんな場所になるのです。


本家には、ばぁちゃんが一人で畑をして暮らしています。
今までは親にくっついて行っていたのですが、
今回は初めて一人で行ってきました。


朝早くに本家に到着したのですが、
ばぁちゃんは畑に行く一歩手前でギリギリセーフw



私は山のばぁちゃんからしたら、
弟の孫に当たる上に、子供の時からお盆にしか行ってなかったので、最初は分からず…(そらそうだ)
親の名前を言って、初めて「あー、◯◯の子かーー」と納得して頂きました←。


ばぁちゃんは親切に、お墓参りに一緒に付いてきてくれました。
そして初めてばぁちゃんと二人で並んでお墓参りをしました。


そんな「誰?レベル」の私ですが、
招いて頂き、お茶に取れたトウモロコシやお菓子が出てきます。


帰りには「持っておいき」と買い物袋いっぱいのジャガイモや玉ねぎ、キュウリに、茹でてあったトウモロコシ全部。


その脚で奈良に帰る予定だったので、
「ばぁちゃん、ありがとう。けど私一人だから…」と言うと、

ばぁちゃんは、
「近所の人にあげたらいいんね」と。


お言葉と共にありがたく野菜を頂き、
家に帰る前にお世話になっている友人宅に配らせて頂きました。


翌日、
担当している患者様で北陸出身の80代の男性に、「沢山下さるんですよー」とお話したら、
間を入れずにこうおっしゃいました。


「助け合いの心やなー」




は、っとしました。
恥ずかしながら今まで「田舎の方は親切で」と思っていたのですが、

「助け合い」
という言葉に衝撃を受けました。

****

自分の所には十分にあるものは、
無い所に分けてあげる。

分けてもらった者は、
自分が十分になったら、
また足りない所に分けてあげる。


****

これを、繰り返し、
そして、時にはお返しをし、
少しでも「皆が生き残れるように」助けあって来た…。


そんな、長い長い助け合いが、遺伝子の中に刻まれているように、
ごく自然に、笑顔で「持っておいき」という。


ばぁちゃんは、毎年毎年、行く度に笑顔で山のように野菜をくれる。
そして、患者さんもごく自然に「助け合いやな」と、
その真意を分かっている…。


日本の庶民は、
かつてそうやって「生き残って」来たんですね…。


共産主義とか貧富の格差是正とか、
そんな難しい言葉じゃなく、


あるから、
無い所にわける。
そういう暮らしをしてきたんですね…。


例え、一族とか親族の間がメインであったとしても、
それはとても大切な「宝物」の様に感じたのです。


ばぁちゃんや、
その患者さんが、今まで個人的に大切な方でしたが、
日本にとってとても大切な人だと思えたのです。



大富豪や、本当に豊かな人はボランティアや寄付をして、
世に還元する…と言いますし、
其れ系あるある本でも、豊かになるためにはそういう心が必要だと言っているものが数多くあります。


今回、ばぁちゃんの「持っておいき」から、
日本人の文化の中の1つに、「豊かではなくっても、自分が出来る事で助け合う心」があるのだなと思いました。


「助け合う事で助けられる喜びと助ける歓びを感じていた」のだなと思いました。



その心根は、無くしたくない大切な宝と再認識致しました。



人って…



いいな。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Re: 持っておいき~日本人の「ある文化」 

じーんときました。

大切な宝物ですね、人っていいですね♡
  • posted by ゆきこ 
  • URL 
  • 2013.08/05 10:29分 
  • [Edit]
  • [Res]

北陸人 

帰省されてらしたのですね(’-’*)♪
いつの日か、お会いする機会を頂けると良いなぁ‥ と勝手ながら願っております
理不尽な事にぶつかろうとも、温かい心、忘れないでいたいです(^^)

Re:ゆきこさん 

ありがとうございました!。
その日から私もばぁちゃんを見習わおうと意識してます。

必要な分、得たら他に分ける。
山や野や川や海からもそうやって分けて頂いているんですね。私たちは…。
感謝したいと思います。
  • posted by 瑚月 kogetu 
  • URL 
  • 2013.08/05 21:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: ぷりちゃんさん 

> 理不尽な事にぶつかろうとも、温かい心、忘れないでいたいです(^^)

そうそう~。
世の中いろんな方がおられる分、本当に理不尽に感じることも多いですよね。
ぷりちゃんさんの思いはとても大切だと思います。

>お会い

まだ、表立った活動は控えておりますがご縁がございましたらw。
  • posted by 瑚月 kogetu 
  • URL 
  • 2013.08/05 21:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。

ご案内

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

プロフィール

瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



お手紙は こちら か、一番上のメールフォームからお願い致しますw。

counter

Archives&Category

 

淡々と百人一首

    右サイドメニュー

    検索フォーム

    QRコード

    QR

    ブロとも申請フォーム

    時節