Voiceless world ー魂魄白日夢奇譚ー

Voiceless world of the voice to you 声無きものの聲をあなたに。      人の不思議(魄)と白日夢の如き奇譚(魂)の物語

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高砂や この「石」舟に 帆を上げて ~飛鳥仕事しまくり編4

何がチェンジするのかしたのか分からないまま、
今度も叔母の希望で2kmほど先の酒船石遺跡を見に行くことになりました。



途中、昼ご飯がわりにお茶をしたり、遺跡に向かう通りに並ぶお店を覗いたりしながら、のんびりと歩いていると…。




いつの間にか後ろからお囃子の音がします。





山車にお神輿、運ぶ子供たちの声を、号令をかける大人たちの声が、
さわやかな秋の日差しの中で賑やかに響きます。
秋祭りのようです。



遺跡に向かう道は飛鳥寺に向かう道でもありました。
そこはずっと一本道ながら細めですので、どちらかと言うと道の真ん中を歩く私達二人(正確には叔母の横を連れ立って歩いたら道の真中だったという感じ)。



どちらかというとのんびり歩いている私たちの後ろを、
これまたのんびりとお祭り行列がついてきます。







どこまでも
どこまでも





え~っと、もしかして露払いしてます???。
一本道ですから、一緒になるのも分かるのですが、
ゆっくりゆっくり歩いている私達の歩行速度を考えると、
普通はもう追いぬいて居られると思うのですが?。

と、視線をちらっとお神輿の方に移すと、
そこには白髪に長い白鬚を蓄えた翁の神様が乗って居られました。



そして「あ、いらっしゃる」と私が翁の次元にコンタクトがとれた瞬間、
翁は私にこう申されました。




『復縁したいのじゃ』




誰とぉぉぉぉぉぉ?????????????。←



突然の思いもしない願いに、
流石にびっくりする私に翁は続けます。





『姫を迎えに行って頂きたいのじゃ』



何処にぃぃぃぃぃ?????????????。←



いや、ごめん。
私達はこれから酒船石遺跡に行くので、何処でも寄れないのですよ。
そう言うと、翁は…。



『いや、そこじゃから』




・・・
・・・


あ・・・そうなんですか・・・。




けどお酒作ったとかいう遺跡だけど。
というか、お姫様迎えにとかどうやったら良いのか分からないのですが…。



そう思いながらも、せっかくの翁の頼みです。
出来るだけ頑張ってみよう。


そう思いました。



私達が遺跡に向かうために公園口から小山を登り始めた時から、
お神輿隊はその公園口で一休みを初めました。



そして私が仕事を終えるまで、ぴったりと…。
翁はそこで姫を待って居られたのでした。





酒船石遺跡に着きました。
酒船石は『酒を造る道具、あるいは薬などを造るための道具とも言われ諸説あるが定かではない』と説明にあるように、私にもそういうふうに見えませんでした。



どちらかと言うと「酒」よりも「船」という言葉になんとなく引かれました。



かつて日本の古代神の中には、石船に乗って空を航海していた一族が居られたのです。



どうもそっち関連の様な雰囲気がしますがよくわかりません。
「手を当てろ」という所にそっと手を置きます。


浄化というか、何かしている感があるのですが、ノーイメージです。
これもメタモさんでしょうか。
ほんとに作った人が人だからか、凄いですわ。
…使っているのか使われているのか(遠い目。。



そして、一段落ついた時、目の前に綺麗な姫神様が居られたのでした。




>姫?。翁がお待ちですがお連れさせて頂きますか?


姫が頷かれましたので、
私が神輿になりまして、姫をお乗せ致します。


叔母が「帰りはこっちの道から帰ろう」と、脇の小路を指さしました。
叔母は特に見えるという人では無いのですが、直感が鋭いと言うか、
強運の持ち主です。


皆様は結婚の引き出物の車とか新郎新婦が乗った車は、
けっしてバックしてはいけない…という習わしをご存知でしょうか。


正に、小道を行くことは「後戻りをせずに本道に出る」方法だったのです。
ナイス叔母!。




本道に戻りました。
休んでいるお神輿隊の100m程手前に出てきました。



そこはとある宗教の館の横でした。
一応神域な為か、姫はそこでお降りになられました。
私たちは石舞台の方角に戻ります。



すると、ゆっくりと休憩を終えたお神輿隊が後に続くように再び動き出しました。



そして、神輿が姫の横を通る時に…。
姫は神輿に乗られたのでした。



やっと貴女と共になれた。
やっと貴方と出会えましたね。



神輿の上で手を握り合う年老いた翁に美しく若い姫神。
翁神の喜びはひとしおで、涙が流れて居られるように見えました。



姫神は古き神にて、時の信仰と文化の変遷により別次元の居られたのか?。
それとも、男性原理主義に封印されたのか。
姫の時は止まっていたかのように、若く美しいままでした。



しかし、引き離されたか、一度は自ら別れたのか?
男神の方は翁の姿になる程に時は流れに流れ…。
一体どれだけの月日を一人で過ごして来られたのでしょうか?。



そして…、今やっと夫婦として元に戻ったのです。



後ろを振り向きながらそう考えると、
男神が過ごしたであろう時の流れと人の世の流れに感無量になりました。





そのまま私達は一軒の和物の店に入りました。




ゆっくりと、やっと神輿は私達を追い越して行きました。
店の中から格子窓を通して、軽く会釈します。



しかし顔を上げた次の瞬間、目に入った情景に驚きました。






美しく若かった姫の姿は老婆に変わっていたのです。




唖然として驚く私に、姫はこうおっしゃいました。
『夫が力を取り戻せるまで、私も夫と同じ姿になりましょう』…と。






~高砂や この浦舟に帆を上げて、この浦舟に帆を上げて






能の『高砂』 (たかさご) は、相生の松によせて夫婦愛と長寿を愛で、
人世を言祝ぐ大変めでたい能です。
また、披露宴でもよく唄われる祝い唄でもあります。
そして、この唄には「夫婦和合の妙(ハウツー)」が込められていると言います。



互いに手を握り合った翁嫗の二人は、
秋の日差しの中、お神輿に揺られ寄り添っていきます。



美しいおのが姿より、相手の労を思う。



共に過ごし、支え合え無えませんでしたね…。
だから今は姿だけでも貴方と同じになりましょう。
貴方の所まで降りましょう。
夫婦ですから。


そう姫の思いが聞こえたような気がしました。


~高砂や この浦舟に帆を上げて、この浦舟に帆を上げて・・・・
~あひに相生の松こそ めでたかれ ・・・・・・・




~君の恵みぞ ありがたき




~君の恵みぞ、



~ありがたき。




二人の姿を拝見して…。
今度のチェンジングは、男性原理から女性性の復活とか、
そんな政権交代の様な「どっちがどう」という感じではなく…。


『和合』


という、さらに上へのシフトだったのでは無いでしょうかと…、
そう思ったのでした。



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Comment

Re:高砂や この「石」舟に 帆を上げて ~飛鳥仕事しまくり編4(11/11) 

このお話に泣けました。夫婦とはこうありたいものですね。
このおばさまは、知らないとはいえいろんなところに導いておられたのですね。
ポチっ。
  • posted by hotcake11 
  • URL 
  • 2011.11/12 12:09分 
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Re:高砂や この「石」舟に 帆を上げて ~飛鳥仕事しまくり編4(11/11) 

初めまして。いつもありがとうございます。
「和合」…なんだかとてもしっくり来る音だなぁ…と思いました。
このお話、聞かせていただいて嬉しいです。
ありがとうございます。
  • posted by あっちぇる 
  • URL 
  • 2011.11/12 12:44分 
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Re:高砂や この「石」舟に 帆を上げて ~飛鳥仕事しまくり編4(11/11) 

わぁ、、、
なんだか心が暖かくなって泣いてしまいそうでした。
お二人がこれからずっとお幸せでありますように。

瑚月さんのお話大好きです。
ありがとうございます。
  • posted by Yuris 
  • URL 
  • 2011.11/12 20:51分 
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Re:高砂や この「石」舟に 帆を上げて ~飛鳥仕事しまくり編4(11/11) 

今一度 読み直しました。

胸に 沁みました。
さんざん、子ども達のことばかりで 夫は置いてきぼりな
我が家。。。

これから 始まる仕事は
夫婦としての歩みを どう創り上げていくのか
だと 感じています。

そんな 今 タイムリーでした。
 ありがとうございます。
  • posted by 三月うさぎ 
  • URL 
  • 2011.11/15 01:46分 
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Re:神社☆エール! 

はじめまして。
最初から読み返していた者です。

食べ物や体のこと、神社の神様たち、上の方々などなど
本当に面白く、一人で呼んでても声を出して笑う時もありました。
震災のところでは涙しました。
北海道在住なので直接の被害は無かったのですが、テレビを見ては津波が来る夢を見たり、住んでる友人が気になったりと、不安定な春先でしたが、癒しの記事のところでは本当に泣いてしまいました。

今回のご夫婦の神様の話も素敵です。

現実には子どもを怒鳴りまくった末に自分が嫌になって泣くこともある、めちゃくちゃな自分ですが、感謝の気持ちをいつでもどこでも持ち続けられたらと思いました。

寒くなってきたので、どうぞお体にお気をつけください。
長くてすみません。
またきます。
ありがとうございました。
  • posted by RYU 
  • URL 
  • 2011.11/22 11:20分 
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亀お返事(;・∀・) 

皆様、御返事遅くなってすみませんでした。
怒涛に忙しく…(遠い目。元気だったのですが本当に怒涛に忙しかったのです(トイレと食事とお風呂以外はずっとPCの前に居た…)。

hotcake11さん>
男だからとか女だからだとかじゃないんですよね。
パートナーだからって、感じ。
「大事な人だから」って心で動かれたのだなって思いました。いいな~www。

あっちぇるさん>
お初コメントありがとうございます!!!。嬉しいです!。
なのに、お返事が遅れて本当に申し訳ないです。
和合は伊勢神宮でも「日本の目標」って出てきた言葉だったのですが飛鳥では「人の世界」も「神様の世界」もそういうテーマだったので驚きましたです。
私も来年も和合をテーマに頑張りたいです。

Yurisさん>
嬉しいお言葉ありがとうございます!!!。
私もお二人の姿と言葉を拝見した時に「じ~~ん」としました。いいねですね…。いいものは、本当にいいんですよね・・・(しみじみ)。

三月うさぎさん>
今晩の記事寝る前に間に合うかな~。ご覧になれるかな~。

RYUさん>
お初ありがとうございます!!!。ええええ、あの量を最初から読まれたんですか???。
うわ~、「はずかしいいいいいい!!!」←。
私も心の成長過程のど真ん中ですので、本当に「うわこんなこと書いて」と思う記事も多々ありますが、それも自分の成長と変化だと思って残してあります。
ので…、過去の記事はそこら辺ご猶予頂けるとありがたいです:汗。
心温かいご感想を本当にありがとうございました。
またちまちまと心赴くままですが、綴っていきたいと思いますでが、こうやってお言葉をいただくと書く力になりますです。ありがとうございました!
  • posted by 瑚☆月 
  • URL 
  • 2011.11/23 23:21分 
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瑚月 kogetu

Author:瑚月 kogetu
本職>某病院異端リハビリスト。
特技>体を含めものの声を聴く
焼き肉や鍋の時に同僚に重宝される特技でもある)。

東洋系治療と自然農法に興味あり。
『美しく生きる』を考えたい人。

ブログの中の私が体験した白日夢の奇譚は、患者様の特定を防ぐために整体師・耳視師という設定の中で「月櫻(つきお)」さんに小説:白日夢奇譚という形で語って頂いております。
飽くまで本職は病院勤務で整体院は営んでおりません。
ご了承下さい。



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